観葉植物の水やり

水やりの基本

水やりは土が乾いたらあげる。すごく簡単なことですね。でも、簡単なことだからこそ難しいことなのかもしれません。 鉢土の表面を指で触ってみると乾燥具合がよくわかります。

与えるときは、鉢底から水がでるくらいたっぷりとあげるようにしましょう。 次回は乾くまでいりません。余分に与えてしまうと根腐れの原因になります。

植物が葉から二酸化酸素を吸って酸素をはいていることは知られてますが、根っこも呼吸しています。 根っこは土の中の水分と酸素と栄養分を吸収して成長していきますが、土がいつも水分に満たされすぎると酸素が供給されずに呼吸困難になってやがて根っこは腐って死んでしまいます。

乾燥と潤いのメリハリをつけて、生育に最適な水やりを心がけていきましょう。

水やりに適した時間

春夏秋冬関係なく朝方(午前中)が良いと思います。東の空から朝日が昇り、活動を始めるのは動物も人も植物も同じです。 鉢土の乾燥具合というのは、夏と冬とでは全然違うので同じようにやってはいけません。

観葉植物の種類や鉢の大きさや日当たり等で変わってきますが、春(2~4日に1回)夏(1~2日に1~3回)秋(1週間に1回)冬(2週間に1回)だいたいこんな感じでしょうか。 もちろん鉢ごとで違うので見て触って判断してあげて下さい。夏は驚くほど早く乾くので要注意です。

朝あげても夕方にはカラカラなんてこともよくあります。気がついたら早急に水やりしてあげます。 もし、水不足で葉がぐったりしているようでしたらバケツに水を汲んできて鉢ごと30分ほど水につけておきます。 よほど手遅れでなければ元気に復活するでしょう。

葉水の必要性

室内に置いたまま時間がたつと葉っぱの表面にうっすらホコリの層ができてきます。 これは放っておくと光合成の妨げになりいけませんので、定期的に落としてやる必要があります。 戸外やお風呂に移動できる観葉植物なら、シャワーかジョロを使って全体にまんべんなく水浴びをして洗い流してあげましょう。

一枚一枚拭き取るよりかは楽ですし、いいリフレッシュになります。なにより気持ちいいですよね。 天気のいい暖かな日のほうが、シャワー後にすぐ乾燥してくれるので助かります。 空気が乾燥した日には湿度調整の役割も兼ねて、霧吹き等で葉水してあげましょう。

観葉植物の湿度調整

観葉植物には温度管理以外に、湿度が重要になる種類があります。 多くの観葉植物は、熱帯・亜熱帯地方の高温多湿の環境が自生地だったりしますので、日本の湿度の高い夏は故郷のようかもしれません。 逆に、乾燥した寒い冬はまさに大敵といえます。

湿度を保つためにはこまめに霧吹きで葉の裏表から茎まで潤いを与えてあげて下さい。夏の冷房、冬の暖房は急激な温度変化とともに空気が乾燥しますので観葉植物にとってよくはありません。 季節に応じて空調管理にも気をつけて観葉植物と調和をはかりましょう。

観葉植物は乾燥に弱い

観葉植物は基本的に乾燥に弱いものですが、それも一概にはいえなくて種類によります。

【空気中の乾燥に強い植物】 アスパラガス、アロエ、アローカリア、オリヅルラン、クロトン、コーヒーノキ、サンセベリア、サボテン類、セダム、ソテツ、ハートカヅラ、パキラ、ヘデラ、ペペロミア、パイナップル等

【空気中の乾燥に弱い植物】 アジアンタム、グスマニア、アローカシア、アンスリウム、エスキナンサス、エピスシア、カラテア、シンゴニウム、ディフェンバキア、フィロデンドロン、マランタ等

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