観葉植物の用語集

観葉植物の用語集インデックス

あんどん仕立て(あんどんじたて)
仕立て方のひとつで、つる性の植物を鉢植えにして、細竹や針金で作ったあんどん型の支柱や枠に絡ませて仕立てる方法です。
羽状複葉(うじょうふくよう)
葉柄の延長部の左右の両側に、2枚以上の小葉が配列する葉のことをいいます。
腋芽(えきが)
葉のつげ根にできる芽のことをいいます。
園芸品種(えんげいひんしゅ)
野生種から観賞、または有用植物として改良されたもののことです。
黄化(おうか)
日光に当てないために光が足りず光合成が行われないために、クロロフィルが生成されないで葉や茎がが黄色くなる現象。葉緑素の生成が止まるために起こります。
置肥(おきごえ)
施肥の方法のひとつで、粒状、玉状、粉末状の肥料を鉢土の上に置いたり、少々埋め込む方法。追肥のひとつ。またその固形肥料のこともそう呼びます。
親株(おやかぶ)
繁殖や交配の際に繁殖させるための挿し穂を採取する株のことです。
塊茎(かいけい)
株の地下茎が肥大して塊状になった状態のことをいいます。
花茎(かけい)
枝茎に葉をつけず、頂部に花だけが開く茎のことをいいます。
学名(がくめい)
その種に固有の名称として世界共通に用いられるのが学名で、一般的に「属名」「種小名」「品種名」の順に表されます。主にラテン語で用いられるこ とが多いようです。日本語での呼び名は和名といわれますが、観葉植物の多くは外来種のため和名をもたないものが多く、学名がそのまま用いられているケース が少なくないようです。
ガーデンバーク(がーでんばーく)
鉢土を隠すために、鉢土の表面等におかれる装飾具で、主にモミや松の樹皮を用いて作られます。
活着(かっちゃく)
挿し芽、挿し木などの際に根が発生してつくこと。また、接ぎ木の際に穂木が台木につくこともそういいます。
株立ち(かぶだち)
地際から、茎や葉が直接いくつも発生している状態のことをいいます。
花柄(かへい)
主に、個々の花をつけている柄のことです。
管挿し(かんざし)
挿し芽や挿し木の方法のひとつで、短く切断した枝や茎を挿し床に、縦または斜めに挿すことをいいます。
環状剥皮・舌状剥皮(かんじょうはくひ・ぜつじょうはくひ)
取り木の方法の呼び名で、環状剥皮は、枝幹の一部から樹皮と形式層を環状にはぎとり、根を発生させてから切り離し、独立した苗木をつくります。舌状剥皮は、枝幹や茎の一部に深く切れ込みを入れ、発根させてから切り離して独立した苗木をつくります。
気根(きこん)
茎や枝幹から大気中に露出する根のこと。植物自体を支える「支柱気根」、茎の表面を覆う「保護気根」、水分を吸収する「吸水気根」等があります。
基本種(きほんしゅ)
園芸品種や変種の元となった種類のことをそう呼びます。
切り戻し(きりもどし)
よく使われる仕立て直しの方法のひとつで、伸びすぎた枝を落として全体的に小さくする方法です。以前の大きさより小さくすることも多々あります。
霧水(きりみず)
枝、茎、葉などに霧吹きで少量与える水のこと。主に、湿度を高めるために行います。
休眠(きゅうみん)
主に、冬季ですが、温度や湿度などの環境要因が生育活動に適さない場合に、生長を一時停止する状態をそういいます。
光合成(こうごうせい)
あらゆる植物が行う基本的な活動で、大気から吸収した二酸化炭素と土中から吸収した水分を原料とし、太陽のエネルギーにより炭水化物を合成する植物特有の働きのことをいいます。
子株(こかぶ)
親株の根際、またはランナー等に発生する株のこと。つる性の植物の先端、または葉の上に生じる株などあります。
挿し木・挿し芽(さしき・さしめ)
よく用いられる繁殖法のひとつで、枝幹の一部分を土中に挿して発根・発芽させて、独立した植物体をつくります。挿し芽も同様で、草木類の茎葉を土中に挿して発根・発芽させる繁殖方法です。
挿し穂・挿し床(さしほ・さしどこ)
挿し木に利用する枝幹や茎葉の一部分をそう呼びます。挿し床とは、挿し穂を挿す容器、または場所のことです。
下葉(したば)
茎や枝の下部についている葉のこと。植物の多くは枝や茎の上部に生長力が集まるようになっており、下葉ほど枯れやすい傾向があります。
遮光材(しゃこうざい)
主に夏場の強い光を弱めるための資材です。すだれやよしずのほか、園芸用のダイオネット、寒冷紗等さまざまな物があります。
食害(しょくがい)
枝、茎、葉、または花が虫に食べられて生じる被害の総称のことです。
節間(せっかん)
葉から葉までのついている部分の長さのこと。つまり節の長さです。
剪定(せんてい)
よく使われる用語で、枝や葉を切り落として、全体の形を整えることです。整枝(せいし)という言い方もあります。
台木(だいぎ)
接ぎ木の際の元となる方の木のことです。接ぐ方の木は「穂木」といいます。
高芽(たかめ)
茎の上部の節に発生した葉芽のことです。根を発生しますので、切り離して独立させることも可能です。
多肉根(たにくこん)
肥大して養分や水分を貯蔵することができる根のことです。多肉植物と混同してしまいがちですが、地上部ではなく、下部の根のことです。
多肉質(たにくしつ)
葉や茎が肉厚で、水分を保つ形状になっている植物のことです。多肉植物と呼ばれ分類化されています。
短日植物(たんじつしょくぶつ)
日中の日照時間が短くなると、花芽を形成する性質をもつ植物のことをいいます。
着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)
ほかの植物の枝や幹、または岩や人工物等に根付く性質をもつ植物のことです。寄生植物も似た意味合いです。
追肥(ついひ)
植物の生育期間中に肥料分を補給するために施す肥料のことです。またはその肥料自体のこともそう呼ぶこともあります。
摘心(てきしん)
枝や茎の先端を摘み取り、これを繰り返すことによって伸長を止め、腋芽を発生させたり、側枝の発育を促し全体的にボリューム感を出す整枝方法のひとつです。
天芽(てんめ)
枝や茎の先端の伸び盛りの元気な芽。これを摘み挿し穂に用いることが多い。
徒長枝(とちょうし)
枝や茎が軟弱に異常に長く伸びてしまうこと。日陰に長期間放置しておいたり、光量不足、肥料不足などが原因の株に見られる状態で、炭水化物が蓄積されないためしだいに衰弱します。
根腐れ(ねぐされ)
よく失敗する原因のひとつ。根詰まりだったり、水や肥料の与えすぎ、水はけの悪さ、病虫害等により根が腐ってしまうことです。根腐れした株は、鉢土に悪臭が生じることもあり早急に対処が必要です。
根詰まり(ねづまり)
鉢土の中が根でいっぱいになってしまった状態のことです。水や肥料が行き渡らず、空気も通らないため、根腐れの要因となり、しだいに株が弱まってきます。
根鉢(ねばち)
植え替えの際などに、株を掘り起こしたときに残った根土のことです。古い土は養分が抜けているので、直後の再利用はおすすめしません。
培養土(ばいようど)
観葉植物の生育に必要不可欠な栄養分を配合した用土のこと。観葉植物以外にも、草花、野菜などさまざまな専用用土が販売されています。
葉挿し(はざし)
植物の繁殖方法のひとつで、1枚の葉を親株から切り取り、挿し床に挿して発根・発芽させることです。主に多肉植物等に用いる方法で、一度にたくさん増やせる利点があります。
鉢(はち)
植物を植える容器の総称です。種類はさまざまで、培養を目的にした素焼き鉢、装飾性を重視した陶器、またはプラスチック製の鉢等あります。鉢の大 きさを表す「号」ですが、これは直径の外寸を表し、1号あたり3センチとなります。4号鉢までを小鉢、8号鉢から上を大鉢、この間を中鉢と呼ぶことが多い ようです。深さは深鉢、半鉢等で区別します。
鉢上げ(はちあげ)
挿し木した苗、または実生苗を挿し床から鉢に植え替えることをいいます。
花芽(はなめ)
開花を前に、花を内蔵する芽のことです。一般的に丸みがありしだいに大きくなってきます。
葉水(はみず)
葉に与える水のことです。霧吹きやジョロで与え、空中湿度を高めたり、葉の表面の汚れやホコリを流し落とす効果があります。室内の観葉植物は定期的に行う必要があります。
葉焼け(はやけ)
強い直射日光に当たったときなどに起こる障害で、葉が痛んで茶色や黒色に変色し、ひどいときは枯れてしまいます。日陰を好む植物に多く、光が強すぎるために起こります。
肥料焼け・肥料負け(ひりょうやけ・ひりょうまけ)
必要以上に肥料を施したときに植物を傷めてしまう障害です。葉や茎が変色したり、場合によっては株ごと枯死することもあります。とくに、速効性の液体肥料の濃度が高い場合に起こりやすいようです。
斑入り(ふいり)
緑地の葉に白、淡緑色、黄白色の縞や斑点などが葉に現れる品種のことです。斑の種はさまざまで、覆輪斑、縞斑、中斑、虎斑などさまざまな呼び名がつけられています。
仏炎苞(ぶつえんほう)
花序を取り巻いている総苞のことです。この名は、位置と形が仏像の背後にある光背に似ていることからつけられたようです。
不定芽(ふていが)
茎の頂部や葉腋以外のところに発生する芽のことです。植物の枝が折れたり傷がついたりして損傷が生じた場合に発生しやすい芽です。
ヘゴ仕立て(へごしたて)
つる性植物を鉢植えにする時に、植物体を支えるため、鉢の中心に、シダ植物の一種の茎を製材加工した「ヘゴ」を立てて誘引、固定する仕立て方のことです。
ヘゴ棒(へごぼう)
大型のシダ植物のヘゴの茎を直方体に切った園芸資材で、ヘゴ仕立ての際に用いられます。またはヘゴ柱ともいいます。薄い板状に製材したものは、ヘゴ板と呼びます。
変種(へんしゅ)
植物分類上の1階級のことです。科、属、種、または亜種の下の位です。
苞葉(ほうよう)
花序の部分にある葉の変形した高出葉のことです。そのうち、花柄に最も近いものを小苞といい、花序の基部にあって多くの花に共通するものを総苞と呼びます。
穂木(ほぎ)
接ぎ木の際に、台木に接ぐ枝のことをそう呼びます。
朴物(ぼくもの)
幸福の木、ドラセナ、ユッカなどの太幹を丸太状に切り分け、挿し穂として幹を鉢に植え込んで発根させ芽吹かせた鉢物のことです。
捕植(ほしょく)
株や寄せ植えの一部が枯れたり、下葉が落ちたり、株が枯れて欠損した時などに、その部分を補うために、別の株を植えて姿を整えることをいいます。
匍匐茎(ほふくけい)
株の基部から発生した茎が、地上や地下を水平に張って伸び、その先端で発根・発芽しながら増えていく茎のことです。この性質のことを「匍匐性」といいます。
間伸び(まのび)
節間が長く伸びた状態のことをいい、徒長枝の特徴のひとつでもあります。主に、日陰や高温下に置き続けると起こりやすいようです。これは正常な生長ではなく、炭水化物の蓄積も十分じゃないのでしだいに株が衰弱してきます。
間引き(まびき)
込みあった枝葉を落としたり、株と株の間を広げたりすることです。生育促進を目的に行う手入れです。
実生(みしょう)
種をまいて発芽させる繁殖方法のひとつです。種から育てたもののことを、「実生苗」といいます。
水上げ(みずあげ)
挿し芽や挿し木の際に活着をよくするために、あらかじめ挿し穂の切った部分を水に浸し、水分を十分に吸収させることです。
元肥(もとごえ)
植物の植え付けに際して、前もって用土に加えておく肥料のことです。元肥には、肥効が2~3ヶ月持続する緩効性の肥料を用いることをおすすめします。
葉腋(ようえき)
一般的に茎から腋芽が発生する葉の分かれ目の部分を指します。
葉痕(ようこん)
葉が落葉した後の枝に残った葉のあとのこと。または葉印ともいいます。
葉序(ようじょ)
茎に対する葉のつき方を表します。互生、輪生、対生、等あります。
葉柄(ようへい)
茎と葉身との間の細い部分のこと。葉身を支える役割と、茎と葉身との間の水分や養分の通り道になる役割があります。中には葉柄のない葉もあります。
葉脈(ようみゃく)
葉身の中を張り巡っている維管束のことです。つまり、水分や養分が流れる管のことです。
葉面散布肥料(ようめんさんぷひりょう)
葉に直接噴霧して吸収させる液体肥料のこと。水に溶かして霧吹きで与えます。根に負担をかけずに施肥できるので、根が傷んでいる株、または根が未発達の苗などに有効です。
寄せ植え(よせうえ)
ひとつの鉢の中に数株の植物を一緒に植え込む植裁方法のこと。主に、高低をつけた装飾目的で寄せ植えるケースが多い。同じ種類を植える場合や、種類の異なる植物を配する場合とがあります。
ランナー(らんなー)
親株の株元から長く伸びて子株をつける茎のことです。この子株が地表につくと発根して根付きます。またの名を「走り茎」ともいいます。オリヅルランが有名です。
腋芽(わきめ)
植物自体の幹となる茎から出る茎や葉の総称です。

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